変動利率国債は利率の変動によって金利の額も上下します。そのため日本社会の市場の動きを見極めることが必要となります。

変動する利付国債とは、金利が変動する国債のことです。長期的にみて金利が上昇すると考えられる局面では、金利は固定より変動する方が有利です。したがって、現在は変動利付国債への関心が高まってきているようです。変動利付国債は利付(=クーポン=利息を受け取る券、今は利息と同意)が10年国債の利回りに応じて半年ごとに変化するので、金利上昇で利息も増大するわけです。
変動する利付国債が資産運用として有効か否かは、金利上昇局面と金利下降局面のどちらからも論じられなければなりませんが、大和証券の研究機関である大和総研の見解によれば、短期と長期のどちらの視点からも、変動利付国債を採用する効用が高いとされています。特に、長期的な視点にたったとき、変動利付国債の価格変動性リスクは固定利付国債よりも大きいが、金利上昇で得られる利付の増大効果はそれ以上に大きい、という結論です。ただし、こういった変動利付国債の長所は金利と正の相関があるため、金利と負の相関を持つ負債を考えている場合には、注意を要するとしています。
しかし、変動利付国債は、市場、つまり満期前の換金に際して割高な価格で取引されているようです。この傾向は解消されつつありますが、変動利付国債の市場価格が割高ということは売却価格との差が縮まり収益率を下げてしまいます。資産運用に変動利付国債を選ぶ際にはこの点に注意が必要です。